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'09全日本ラリー選手権シリーズも経済悪化の影響を受け参加台数が低下し、主催者にとって苦しいイベント運営を強いられている。特に地方の主催チームにとってはイベントの中止も視野に入れざるを得ない状況である。この現状を踏まえ「少しでも役に立てれば」と云う思いから、NRSとしては全日本ラリー選手権第3戦ひ むかラリーへの参戦を決意した。

NRSとしては、高崎正博が浜田博章と、またチーム員の小野修二が若手の植木良太をコ・ドライバーに起用して共にマーチで参加する。若槻幸治郎は昨年もコンビを組んだ馬場裕之とJN15パルサーで、計3台で参戦することになった。

とりわけ高崎組にとってはおよそ7年ぶりのラリー参戦であり、3台で参加するのも久しぶりということもあって、チームにとっても感慨深いものがある。高崎は「タイトル争いをするわけでもなく、あくまでグラベルラリーを楽しむため」という理由で選手権クラスではなくオープンクラスにRF仕様のHK11マーチで参戦した。同じく小野も「ラリーは30年ぶりかな(笑)」ということで、同じくオープンクラスに参加。若槻のみが選手権クラスであるJN2に参加することになった。

また、サービスには「隊長」浅野浩伸をはじめとして「食当」高崎啓子、「ラリーのサービスを体験してみたい」と榎木美香も参加。総勢9名という大部隊となった。

ラリーは宮崎県で開催され、宮崎と言えば椎葉村で開催される「ひえつきラリー」で知られている。だが、数年前の台風により椎葉村が壊滅状態となりラリーの開催が不可能となったことで、現在はそのやや南東にある南郷村を中心に「ひむかラリー」として開催されている。

使用される林道は1日目の午前中に行なわれるセクション1では4.95kmと8.53kmのSSを2回使用し、午後のセクション2では14.56kmのロングSSが2本に7.12kmが1本。2日目のセクション3では14kmの逆走2回に1日目の4.95kmを1回という設定だった。SSトータル距離は97.35km、路面は全体的には良好だったものの部分的にやや荒れた箇所もあった。

「楽しみで参加するとは言え、やっぱり競争はしたい。キロ2秒のハンデをもらって若槻と勝負するよ(笑)」と語る高崎は「さすがに7年ぶりだから、心技が一体とならず、走りは40/100点」と苦笑しながらも、しっかりと若槻からキロ2秒落ちでSS1を走りきった。続く8kmのSS2もほとんどキロ2秒落ちで走りきり、SSトータル約27kmのセクション1を若槻からほぼ60秒落ちと、予想どおりの展開で終えた。もちろん同じオープンクラスに参加した小野に対しては2分近い大差がついている。

セクション2は14.5kmのロングSSが2本に7kmが1本というハードなステージだったが、初っぱなのSS5/14.5kmのロングSSでは、若槻の前走車である香川秀樹インテグラがおよそ5km地点でドライブシャフト折損によりスピン、コースを塞いでしまう。結局、後続車が何台か止められたことでこのSSはキャンセルとなった。

デイ1最終となるSS7はSS5の順走だが、ここで高崎組はギャラリーコーナーにおいて、轍に左前輪を取られあわや転倒という、ギャラリーを沸かせる大パフォーマンスを披露。ところがこれによってストラットが曲がり、更にはパナールロッドを折る。高崎はデイ1は走りきったが、現在のTCラリーではサービス時間も限られているため交換を断念。「あくまでグラベルラリーを楽しむために来たのだから、完走ペースで走るよ!」と、翌デイ2はストラットの曲がりはステアリングセンターの変化で判断しながら、また折れたパナールロッドは牽引ロープで吊って、完走ペースでの走りとなった。

また、デイ1では小野マーチにも「予想通り!オイル洩れしていたダンパーにトラブルが発生」。なんとダンパーが抜けた状態で激しい走行を強いたため、ピストンロッドガイドが壊れて分解寸前!「たぶんこうなるだろうと思って用意してきたよ」と高崎も苦笑するが、サブアッシーしたオーリンズ製ニューダンパーに交換。なんとかデイ2をスタートすることができた。

デイ2は14kmのSS5/7の逆走が2本にSS1/3の順走が1本という設定だったが、高崎はクルマを労わりつつ完走ペースで最後迄走りきり7年ぶりのグラベルラリーを楽しんだ。また小野も完走を果たし、改めてラリーの楽しさを実感した。

一方、選手権クラスであるJN2に参加した若槻は、ボディ回りをリメイク(自分で!)しサスペンションも一新して挑んだが、やはり強敵である田中伸幸ミラージュの速さには今ひとつ及ばず。SS1こそキロ当たり1.5秒差と昨年に比べれば差が詰まったかに思えたが、ラリーが進むごとにその差が大きくなっていく。

ただ、ことしのJN2クラスはダイハツワークス勢やブーボー勢が撤退したこともあり台数が極端に減少。今回もプライベート参加のブーボー勢2台を含む6台のみの参加だった。だが、やはりブーボー勢は駆動系の弱さが露見し、序盤から松原久ブーンがリタイヤ。さらに小倉雅俊ブーンも2速ギアがなくなりブーストもかからなくなるトラブルで大きく遅れを取ってしまう。

これで若槻は田中からは大きく遅れてしまうが、地元勢のミラージュ勢を抑えて2位をキープ。さすがにパルサーの耐久性は高く、デイ1ではリヤブレーキにちょっとしたトラブルが発生してヒヤッとさせたものの、それ以外に大きなトラブルも発生せずデイ2も無事にフィニッシュした。これで若槻は昨年のキロロに続きクラス2位を獲得。総合でも10位に入り、初の総合ポイントもゲットすることができた。ただし、田中との差は大きく、今後に課題を残す結果となった。

また、昨年の福島ラウンド以来2度目となる若槻のコ・ドライバーを務めた馬場裕之は、優勝した田中のコ・ドライバーを務める遠山裕美子と夫婦ということもあり、コ・ドライバーとしては夫婦でワンツーフィニッシュを飾ることができた。

そのほかのクラスでは、JN4では奴田原文雄、石田正史、石田雅之というランサー・エボX勢にエボIXの福永修が挑む展開となった。ディフェンディングチャンピオン勝田範彦インプレッサもデイ1終盤では2位につけていたが、痛恨のリヤデフトラブルでリタイヤ。石田正史もマフラーが脱落するなどのトラブルを誘発し、これまたデイ1終盤でリタイヤ。結局、グラベルラリーでは抜群の強さを発揮する奴田原が終始ラリーをリードして今季初優勝。奴田原には30秒以上の差をつけられたものの、石田雅之が2位に入りエボXワンツーフィニッシュを達成した。福永も石田に猛追したものの、19秒差の3位となった。

JN3ではディフェンディングチャンピオン森博喜をはじめ、地元の岡田孝一や新型シビックで速さを見せている村瀬太が不参加ということもあり、このクラスでは曽根崇仁セリカのひとり舞台。クラス完走2台というサバイバルラリーのなか、平山十四朗インテグラに1分以上の差をつけ今季初優勝を飾った。

JN1.5では昨年の大庭誠介コルトを駆る若手の塩谷敏史と大井こずゑコルトが最終SSまでデッドヒートを繰り広げたが、最終的には経験で勝る大井に軍配があがり、昨年のラリー北海道以来2度目の全日本優勝を飾った。

JN1でも完走1台というサバイバルな展開となったが、確実に走りきった山北研二マーチが優勝を果たした。


>NRS初心者ドライバー“RYOTA”の全日本ラリー日記