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諸事情により全日本ラリー選手権戦への参戦活動を休止しているNRSだが、チーム員の中には、年1戦でも良いから全日本戦に出場したいという選手も少なくなく、昨年全日本ラリー2戦に参戦した小野修二もそのひとりだ。今年もその思いから、7月9〜10日に高山で開催された伝統の1戦、M.C.S.Cラリーハイランド・マスターズ2011にAK11マーチで参戦を果たした。グラベルラリーが得意な小野としては、昨年は「ひむか」と「シリベシ」の2戦に参加し、今シーズンもグラベルラリーを中心に何戦か全日本ラリーに参加するのが希望であったが、先の大震災の影響で日程の調整が付かず、シリーズを通しての参加を見合わせることになってしまった。しかし是非1戦でも出たいという強い希望から、時間的に可能だったのがこのラリーだった。

ハイランド・マスターズは、以前はハードなグラベルラリーとして知られていたが、数年前から完全ターマックラリーとして開催されている。小野としてはこれまでターマックラリーは参加したことがなく、初めての経験でハードルは高い。

参加にあたって最初のハードルが、コ・ドライバー(コドラ)探しだった。最初は、これまでチームでコドラを務めてくれた選手に参加の可否を聞いたが、やはり震災の影響もあり、時間的に都合が付かない。ドライバーである若槻幸治郎もコドラ探しを手伝ったが、どうしても見つからない。そこで苦肉の策として打った手が‥‥。

なんと、高崎の「若槻がコドラで参戦してみては!?」であった。チーム員の参戦はチーム員がバックアップするというチームNRS伝統の考え方だ。若槻もこれまで関東イーストシリーズや東日本選手権などで2〜3回は後輩のナビを務めたことはあったものの、TCラリーはもちろん全日本ラリーでのコドラは経験がない。若槻も当初は、大役が果たせるかを心配して、参加を渋っていたが、このラリーには昨年はドライバーとして参加しており、使用するSSも多少は重複している。「同乗して走りを教授したら?」という高崎のアドバイス(実は命令?)と、若槻としてもコドラ探しを手伝った手前、最終的には小野のコドラを務めることとなった。

参戦体制としては、いつものように高崎正博をはじめ高崎啓子、高崎巧がサービスおよびケータリングを担当。小野/若槻というコンビもチームNRSということで、いわば久しぶりに「純正チームNRS」として参戦することとなった。

また今回は、オープンクラスに毎年参戦しているRNN14パルサーGTi-Rの中野正樹/鈴木裕組からもサービスの依頼を受け、中野が所属するRACSの大塚メカと共にサービスを担当することになった。

ラリーは7月8日(金)にレキを行ない、9日(土)の12時00分1号車がスタート。ラリー前に予定していた毎年使用する駄吉林道が地震により崩れて通行できなくなり、さらにその後予定していた林道も一部が崩れたことでSS距離を短縮して開催されることとなった。

当初は80km程度予定されていたSSだが、短縮されトータル58.64kmで実施。1日目は昨年も使用したロングSSを2分割し、5.5kmと2.46kmの2箇所を順走2回、逆走の5.52km、5.44kmの2箇所を2回の計8本のSSをこなす設定だ。

今回小野/若槻組は、AK11マーチでJN1にエントリー、JN1には同じ神奈川からエントリーした小泉茂/小泉由起夫妻がAK12マーチ12SRでエントリーしていたものの、ほかにJN1参戦車がなく残念ながら不成立。小泉夫妻とともに、JN2に組み込まれての出走となった。

小野は初めてのターマックラリー、コドラの若槻も全日本のコドラは初めてということで、事前に何回も若槻とペースノートの練習を行なってから挑んだ。だが本番では、簡単に上手く行くはずもなく、レキではたびたび停止してコーナーを確認。それでも2回のレキではノートが完成せず、結局、携帯動画で撮影したレキの映像を、宿に帰ってからパソコンで再生し、何とか間に合わせると云う結果で、早くも経験不足を露見することになった。

そして、不安を抱えながら本番を迎えたが、やはり5.55kmのやや下る中高速コースのSS1では同じJN1の小泉12SRから5秒落ち、JN2トップの丹羽和彦フィットからは、なんと36秒以上もの遅れをとってしまう。

若槻は何とかロストすることなくペースノートは読みきったものの、読み遅れなどが続出。小野のターマックSSの経験不足とも相まって、1日目は小泉夫妻からはキロ当たり3.4秒、JN2トップの丹羽フィットからはキロ当たり7.27秒という大きな遅れをとってしまう。

もちろんJN2としてだけでなく、全車中最下位という屈辱的な順位ではあったが、これが現在の小野の実力でもあり、そこは現実として受け止めなければならない。とりあえずトラブルなく1日目を終えたクルーは、宿に帰って反省そして英気を養ったのち、再び2日目に挑んだ。

2日目のSSは、このラリーがターマックになってからは初めて使用する鳥屋峠の順走4.1キロ2本、逆走6.25キロ2本という4本が設定されていた。2日目のトータル距離は20.7キロということで、最下位の小野にとっては多少頑張った程度では、順位の回復には無理がある距離だが、そこで抑えていては進歩はないので全開あるのみだ。

この鳥屋峠は、コース脇にコケが生えていたり、路面に水が流れていたり、さらには砂利が出ているコーナーもあり、非常にリスキーなコースだったが、小野も走りに集中し、良く頑張ったと言うべきだろう。2日目トータルでは小泉夫妻12SRに5秒差をつけ、驚くべきことにあのJN3でブッちぎりの速さを誇った田中伸幸ヴィッツにも3秒差をつけ、クラス9位で走りきったのだ。

それまでトップを快走していた丹羽フィットがリタイヤしたこともあり、優勝は2駆部門時代からチームNRSのライバルとしてしのぎを削ってきた天野智之/井上裕紀子組の新型ヴィッツだった。彼らとの差は2日目だけならキロあたり約5秒。助手席から小野のドライビングを観察していた若槻も「SSを重ねるごとにドライバーは速くなってきた」と語っており、小野も走り込めばそれだけ速くなることを証明したと言えるだろう。

最終的な結果としては、1日目から変わることなくJN2クラス12位、総合33位で終わったが、小野としては大いに得ることがあるラリーだったはず。ぜひ今後の奮起を期待したい。

また、JN4クラスは最終SS手前まで京都の福永修ランサーと奴田原文雄ランサーが僅差の争いを演じ、なんとコンマ1秒差で奴田原がトップでスタートするというシビアな争いが繰り広げられたが、最終的には福永のブレーキトラブルもあり奴田原が優勝。JN3クラスではターマックラリーでは圧倒的な強さを誇っている眞貝知志インテグラが今回もブッちぎりの優勝を飾った。

オープンクラスに参加した中野パルサーは、1日目の後半で右フロントハブベアリングがバラバラになり、ドライブシャフトのブーツ迄切れるというトラブルに見舞われ、一時はリタイヤかと思われた。だが1日目終了後に、横浜までパーツを取りに戻り、2日目早朝に修理して2日目をスタート。1日目をデイリタイヤしたことで順位はつかなかったが無事に完走を果たし、オープンクラス参加のプライベーターとしては大満足のラリーだった。
 








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